太陽光発電を始めて「損をした」という方、あなたの周りにいませんか?
太陽光発電に限らず、失敗してしまったりうまくいかないことは世の中もちろんあります。
ただし、「失敗するべくして失敗した」という事例が多いのも事実です。
なぜ失敗したのか? なぜ損したのか?
突き詰めて考えてみると、回避可能だったということも多いものです。
この記事では、太陽光発電で損してしまった先人たちに学び、回避策を学んでいってくださいね。
- 1 太陽光発電で損をした、失敗した原因は?
- 1.1 1.見積もりを1社だけにしかだしてもらわない
- 1.2 2.相場とかけ離れた価格で契約した
- 1.3 3.激安業者に頼んだ→安かろう悪かろうだった
- 1.4 4.シュミレーションの金額を水増しされてた
- 1.5 5.依頼した業者が経験不足だった
- 1.6 6.非効率的な売電・買電をしている
- 1.7 7.メーカーの比較をしなかった
- 1.8 8.保証期間やその内容を理解していない
- 1.9 9.シュミレーションを事前にしっかり行っていない
- 1.10 10.シュミレーションにメンテナンス費を組み込んでなかった
- 1.11 11.太陽光発電の保険に入っていない
- 1.12 12.メンテナンスを疎かにした
- 1.13 13.監視装置をつけていなかった
- 1.14 14.抑制地域内で抑制対応外のパワコンをつける
- 1.15 15.近隣トラブル(反射光トラブル)が起きた
- 1.16 16.都道府県や市区町村から補助金がもらえなかった
- 1.17 17.災害トラブルに見舞われた
- 1.18 18.業者が倒産した
- 1.19 19.稼働音がうるさい
- 1.20 20.日当たりが良くない環境に設置してしまった
- 2 買取保証額が下がっているから損?→初期費用は下がって生産量は増えてます
- 3 まとめ:太陽光発電は相変わらずお得です
太陽光発電で損をした、失敗した原因は?
結論から言うと、「勉強しない、メンテナンスしない、業者の言いなり」そんな人は失敗しますし、結果として損をします。
それは太陽光発電特有の問題ではなく、ほかのさまざまな事柄に共通する「損する人の特徴」です。
では、具体的な例をみてみましょう。
1.見積もりを1社だけにしかだしてもらわない
見積もりをだしてもらうときは、「複数の業者にだしてもらい比較する」のが鉄則です。
面倒くさがって、調べている中で最初に目についた業者、1社のみの見積もりしか確認せず契約した場合は損する可能性が非常に高いです。
2.相場とかけ離れた価格で契約した
上記の「見積もりを1社だけにしかだしてもらわない」と、芋づる式に起こりうるパターンです。
複数の選択肢の中から比較して選ばないと相場がわからず、知っている人ならすぐにおかしい!とわかる場合でも、結果として騙されこととなってしまいます。
3.激安業者に頼んだ→安かろう悪かろうだった
とにかく安さのみで選んでしまうと起こりうる問題です。
安いのには必ず理由があります。
たゆまぬ企業努力の結果、コストを抑えられている場合もありますが、ただ単に粗悪な材料を使っている、サービスが悪い、保証がないなどの「安かろう悪かろう」の可能性もあるのです。
4.シュミレーションの金額を水増しされてた
上記の「激安業者に頼んだ→安かろう悪かろうだった」に類似し、とにかく高額なシュミレーション額を提示してきた業者を選ぶと起こりうるパターンです。
残念ながら悪意のある業者というのも存在します。
提示したきたシュミレーション額が、本当に現実に起こりうる金額なのか?
契約前に調べれば防げます。
5.依頼した業者が経験不足だった
業者に悪意はなくとも、業者のせいで失敗・損することもあります。
新規参入したばかりの業者だったり経験の浅い営業マンが担当だった場合、自分でもしっかりと勉強しないと結果として騙されて損させられてしまうこともあります。
そうならないように自分でもしっかり勉強しましょう。
最低限の知識はこのご時世、ネットでググればわかりますよ。
6.非効率的な売電・買電をしている
例えば、家庭の電気料金のプランが日中の電気代が安いプランにしているとします。
そして昼間に電気をつくり売電し、夜間に買電しているとどうなるでしょう?
全くもって非効率ですね。
売電・買電は効率的に行いましょう。
7.メーカーの比較をしなかった
いまやいろいろなメーカーが、太陽光発電の肝となるソーラーパネルを生産しています。
メーカーごとにそれぞれ特徴があるので、設置環境や天候を加味し、適切なメーカーを選ぶのが効率よく電気をつくるポイントです。
業者が推すメーカーを無条件に選んでいませんか?
8.保証期間やその内容を理解していない
メーカーは最低でも10年間の保証が義務付けられています。
この点はどのメーカーも共通していますが、そのほかの保証内容はメーカーごとに異なります。
指定の施工がなされていない場合は保証外であったり、自然災害による故障はメーカーごとに対応が異なります。
いざというときにまったく保証されず、修理費がかさんで当初の計画が崩れてしまった…。なんてことにならないように、保証内容はしっかりと確認しておきましょう。
9.シュミレーションを事前にしっかり行っていない
先にお伝えした「シュミレーションの金額を水増しされてた」は不運な結果ですが、水増しを疑う以外にも、自分でシュミレーションしてみるのは非常に重要です。
設置予定のエリアの日照時間を調べ、年間予測発電量を計算しておきましょう。
シュミレーション通りになることはあまりないかもしれませんが、かといってどうなるか全くわからない状態で契約する
のはあまりに無謀です。
10.シュミレーションにメンテナンス費を組み込んでなかった
上記の「シュミレーションを事前にしっかり行っていない」も損する大きな要因ですが、このシュミレーションにメンテナンス費を組み込んでいないパターンが意外に多いようです。
不測の事態というのはその頻度はさておき、必ず起こります。
自然災害によるのか、人為的なものなのか(いたずらで石を投げる子どもも存在します)、その差はあれどなんらかの対策費や修理費を確保しておくことはマストです。
11.太陽光発電の保険に入っていない
太陽光発電にも保険があるのをご存じですか?
メーカーの保証は有期ですし、メーカーが保証対象外のとしている「発電量が低下した際に保証」される保険もあるのです。
保険加入にはもちろん保険料が発生するので、加入のメリット・デメリットを検討する必要がありますが、筆者個人としては加入をおすすめします。
12.メンテナンスを疎かにした
メンテナンスフリーを前面に推してくる業者もいるかもしれませんが、購入後1度もなんのメンテナンスもしなくていいなんてことはありません。
前述の自然災害に対する備えももちろんですが、鳥が巣をつくらないようにしたり雑草の定期的な除去をおこなったりしないと、発電量が低下したりパネルが損傷してしまうこともあります。
メンテナンスは定期的に必ず行いましょう。
13.監視装置をつけていなかった
出費を嫌がり監視装置をつけなかったばかりに、監視装置があれば防げたトラブルで結局余計な出費をするはめになった、そんなパターンもあります。
監視装置があれば発電システムに異常があればアラートで教えてくれますし、いたずら防止の抑止力にもなります。
14.抑制地域内で抑制対応外のパワコンをつける
抑制地域内で抑制対象外のパワコンをつけてしまうと、指摘を受けることになるので対応型に変えなくてはなりません。そうなると無駄な出費を払うことになります。
抑制地域か否か、パワコンが対応しているのかいないのか事前にしっかり確認をしましょう。
15.近隣トラブル(反射光トラブル)が起きた
反射光トラブルとは、ソーラーパネルが反射する光が近隣住民に眩しい!と感じさせてしまいトラブルになってしまうものです。
このトラブルを防ぐには、パネルを設置する際に角度をきちんと確認して設置する必要があります。
本来パネルは正しく設置すれば、光は空に返り近隣に迷惑をかけることはありません。
16.都道府県や市区町村から補助金がもらえなかった
都道府県や市区町村からの補助金を当てにしていたのに、条件や基準を満たしていなかったためもらえなかった、という話もあります。
都道府県や市区町村から補助金をもらうには出力規模の規定や施工業者の指定などがあるので、補助金をもらいたい人は事前にしっかり要綱を確認しておきましょう。
17.災害トラブルに見舞われた
日本は地震大国です。
記録的な被害をもたらす台風も毎年のようにやっています。
こればかりは対策をしていてもどうにもならないことも多く、「運が悪かった」と言わざるを得ないケースもあります。
ただ、保険に加入しておけばダメージを最小化できるので保険の加入を検討しておきましょう。
18.業者が倒産した
太陽光発電はメーカーや保険だけでなく、業者によるアフターサービスなどの保証がある場合もあります。
しかしちゃんとした業者を選ばないと、契約後すぐに倒産してしまい、結局何の保証も受けられなかった…なんてケースもあります。
業者選びは時間はある程度の時間をかけしっかり行いましょう。
19.稼働音がうるさい
これも「近隣トラブル(反射光トラブル)が起きた」に類似したトラブルです。
パワーコンディショナーの稼働音がうるさいと、近隣からクレームがくることがまれにあるようです。
まれにというのは、パワコンの稼働音は周波数的に一般的な人間がほとんど聞き取れない音域であり、いわゆる耳のいい人だと聞こえる人もまれにいるようなのです。
事前にそういった方が周辺にいないか、聞き取りをしておくと安心かもしれませんね。
20.日当たりが良くない環境に設置してしまった
これは完全に事前調査、シュミレーション不足です。
太陽光を電気に変えるのが太陽光発電なので、日当たりが悪いとどうにもなりません。
こういったことにならないように、事前に日照時間は必ず調べておきましょう。
買取保証額が下がっているから損?→初期費用は下がって生産量は増えてます
では次に、太陽光発電はもういまから始めても損するだけだ、という意見にたいして本当にそうなのかみていきましょう。
確かに買取保証額は年々下がっており、都道府県や市区町村からの補助金は減少しています。
しかしながら、設置価格(初期費用)も大きく下がっており、参入障壁は実際には下がってきています。
また技術の進歩によりソーラーパネルの性能は年々向上していて、生産性も高まっています。
加えて、電気代は値上がりを続けているので発電した電気を自家消費すれば、実質的には得しているということになります。
初期費用が抑えられ従来よりも生産性は高くなっており、値上がりを続ける電気代を節約できていると考えれば、いまから太陽光発電を始めても確定的に損をするといはいえない、と筆者は考えます。
まとめ:太陽光発電は相変わらずお得です
ここまで損をした、失敗した20例をみてきました。
いずれも、「ちゃんと勉強して、定期的にメンテナンスをし、業者の言いなりにはならない」を守れば、失敗はしません。
また、いまから太陽光発電を始めても、ご紹介してきた失敗例から学んでいただければまだまだお得なのが太陽光発電です。
あなたがお得に太陽光発電を始められることを願っています。