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屋根塗装の工程と相場、塗装の耐用年数が分かる

屋根塗装は住宅の耐久性を高めるために必要なメンテナンスです。

屋根塗装の工程と工事内容による費用相場をご紹介します。

また、塗装の耐用年数を屋根材や塗料の種類、屋根材と塗料の組み合わせから考え、外壁塗装と耐用年数を合わせる方法をご紹介します。

 

雨風や雪から家を守ってくれるのが屋根。

常に紫外線や雨風にさらされているため、定期的に塗装リフォームやメンテナンスを行うことが必要です。

過酷な環境にあるため、屋根は外壁よりも塗装の耐用年数が短くなる傾向があります。

今回は屋根塗装の必要性や工事の工程、相場と塗装の耐用年数について解説します。

屋根塗装の必要性

屋根塗装は見た目を修復し、綺麗にするだけでなく、次のような屋根の耐久性を高める役割があります。

1.防水性を高める

屋根塗装をすることで新たな塗膜ができるので、防水性が高まります。

木や鉄、コンクリート製の建物は水分に弱く、劣化が進むと腐蝕し、建物の強度が下がります。

屋根塗装は耐久性を保つために有効です。

2.カビやコケを予防

屋根の劣化症状でカビやコケ、藻が繁殖することがあります。

早めに塗装することでカビやコケ、藻の発生を防ぐことができます。

3.サビ防止

トタン屋根など金属製の屋根材は劣化するとサビが目立ってきます。

塗装することでサビを防止することが可能です。

4.色褪せを補修

年数が経った塗装は色褪せが起きてきます。

美観上の問題だけでなく、そのままにすると屋根の不具合が起きるため、早めに塗装で補修します。

 

屋根塗装工事の方法

屋根塗装工事はどのようなものなのか、事前にイメージしておきましょう。

足場を作る場合と足場なしの場合がある

屋根塗装工事は足場を組み立てるケースと足場なしのケースがあります。

足場の組み立ては安全に正確に塗装するために行い、近所に配慮するためでもあります。

隣の家との幅が狭い場合は安全のために、足場はあった方が良いでしょう。

十分なスペースが確保できて安全に作業できる場合は足場なしも可能ですが、足場を組み立てるケースが大半です。

コロニアル屋根塗装の足場なしは避ける

住宅の屋根で一番多いのがコロニアル(スレート)屋根です。

築10年程度になると、頑固なほこりや汚れの他、コケや藻も付着します。

塗装の前に高圧洗浄機で洗い流す必要があり、付着した汚れが飛び散ることになります。

近所で洗濯物を干すお宅もあるので、組み立てた足場にメッシュシートを張り巡らせることが必要です。

遮熱塗装や断熱塗装も選べる

近年はヒートアイランド現象で夏場に屋根が高温になり、クーラーの電気代もかかるようになりました。

環境面とコスト削減のため、遮熱効果や断熱効果のある塗装が選べるようになっています。

DIYは雨漏りの原因!?

屋根塗装は難易度が高い工事で、素人がDIYで塗装すると、却って雨漏りが発生するケースもあるため、おすすめできません。

 

屋根塗装工事の工程

一般住宅の屋根塗装工事の流れをご紹介します。

安全性や塗料、洗浄水の飛散を防止するため、屋根塗装だけの工事も足場を設置するケースが多いです。

足場の設置

屋根塗装工事の初日は足場の組み立てから始まります。

屋根の角度がある場合は、住宅の周りに足場を組み立てるだけでなく、足場を確保するために屋根にも設置することがあります。

高圧洗浄

塗料がより密着するように高圧洗浄機で家を丸洗いし、カビやコケなどを削り落とすように洗い流します。

補修による下地調整

ヒビ割れはシーリング材で補修し、甘くなっている釘は打ち直します。

しっかり補修することで塗装の耐久性を向上させることが可能です。

鉄部サビ止め

コロニアル屋根の場合、塗装の前に棟押さえの鉄部にサビ止めを行います。

下塗り

屋根塗装は基本的に3回行い、まず、下塗り用の塗料で下地を整えます。

トタン屋根は下塗りでサビ止めも行います。

縁切り作業(タスペーサー設置)

屋根内部の水分や湿気を外に逃がし、通気性を保つために行います。

以前は専用道具で隙間を開けていましたが、現在はタスペーサーという部材を使用することも多いです。

縁切り作業は大体下塗りの後か、仕上げ塗りの前に行います。

中塗り

2回目の中塗りを行います。基本的に仕上げ塗りと同じ塗料を使用します。

上塗り

3回目の上塗りを行い、塗膜に厚みを付けます。3回塗りが終わったら施工は完了です。

足場の解体

屋根塗装は足場の解体までが一般的な工程になります。

 

屋根塗装の工程と期間

屋根塗装の工程にどのくらいの期間がかかるのか、目安を知っておきましょう。

屋根塗装のスケジュール

屋根塗装の工程の前にご近所への挨拶、施工完了後の点検や手直し、足場の解体・撤去作業があります。

下塗りや中塗り、上塗りは乾燥時間も必要です。

順延を含めて約2週間

工程が順調に進んだとして10日以上は必要です。

天候による順延も含めて約2週間と見ると良いでしょう。

 

屋根塗装の相場と工事内容

屋根塗装・リフォームの工事内容と費用相場についてご紹介します。

工事内容で変わる費用相場

根塗装だけなら費用は抑えられますが、劣化が進んでいる場合、他のリフォーム工事も検討することになり、費用相場も変わってきます。

屋根リフォームにはカバー工法と葺き替えがあります。

カバー工法(重ね葺き)

現在ある屋根材の上から新しい屋根材を重ねて取り付けます。

葺き替えより工事費用が安くなります。

葺き替え

現在ある屋根材を撤去し、新しい屋根材を取り付けます。

屋根の劣化が激しい場合に行い、家の寿命を延ばすことができます。

 

相場ごとの屋根塗装リフォーム例

一般的な屋根塗装であれば、約50~60万円ですが、カバー工法だと100万円を超え、葺き替え工事は120万円を超える価格帯になります。

屋根塗装・リフォーム工事を経験した方を費用相場で分類すると、50万円以下が28.1%、51~120万円が32.6%、121万円以上が39.3%という結果でした。

相場価格帯ごとにどのようなリフォームができるのか、例を挙げてご紹介します。

60万円以下の相場価格帯

  • コロニアル屋根100㎡にウレタン塗料で塗り替える:40万円
  • 洋瓦屋根100㎡に断熱塗料を3回塗りし、漆喰などの補修も行う:50万円

100~150万円の相場価格帯

  • カルバリウム鋼板で屋根100㎡にカバー工法を行う:140万円

150~250万円の相場価格帯

  • 日本瓦で屋根100㎡を新しく葺き替える:200万円

 

屋根塗装の耐用年数

屋根塗装の耐用年数は屋根材や塗料の種類によって変わります。

また、屋根材と相性が良い塗料かどうかも耐用年数に影響を与えます。

屋根塗装の耐用年数とは

屋根塗装の耐用年数は塗料の効果や効能が発揮できる年数の目安です。

防水性や防カビ性を発揮し、建物を保護してくれる年数のことで、色褪せなど見た目で判断するものではありません。

屋根材の種類ごとの耐用年数

屋根材の耐用年数は寿命のことで、塗り替えメンテナンスを適切に行うことで耐用年数を維持することができます。

種類ごとに耐用年数と、塗り替え時期の目安となる年数をご紹介します。

トタン屋根

鋼板を使用した金属系屋根の代表として知られます。

10年ぐらい経つと劣化が始まり、耐用年数は長くて20年程度です。

サビが発生すると、次第に劣化症状が悪化していくため、10年程度で塗り替える必要があります。

コロニアル・カラーベスト(スレート)屋根

板状や波板状に加工された屋根専用の素材で、工事で取り付けやすく施工費用も比較的安いため、新築住宅で多く使われます。

耐用年数は15年から長くて25年です。ただ4~5mmほどの薄さで耐久性があまりないので、10年程度でメンテナンスを行わないとヒビ割れや色褪せなど劣化症状が現れます。

劣化が進行すると葺き替え工事が必要になることも。

ガルバリウム鋼板

トタン屋根と同じく金属系で最近、よく使用されています。

アルミニウム・亜鉛・シリコンなどを使用した建築用素材でサビにくく、熱が反射するので遮熱効果や耐熱性があり、耐久性が高いです。

耐用年数は20年から長くて30年、メンテナンスは10~15年前後が目安になります。

セメント瓦屋根

セメントを瓦の形に成形した屋根材で、塗装で補強します。

セメントが材料のため、施工費用は比較的安いですが、塗装が剥がれたり、ヒビ割れや欠けが発生したりします。

耐用年数は30年から長くて40年持ちますが、メンテナンスは10年前後で行うことが必要です。

 

屋根塗料の種類で耐用年数が変わる

屋根塗装は使用する塗料の種類で耐久性が異なり、耐用年数が変わります。

耐用年数が長いほど金額も高くなりますが、長持ちするので費用対効果で見ると高いとは言えません。

耐用年数が短い塗料の種類

  • アクリル系塗料
    単価が安いですが、汚れが付着しやすく耐久性が落ちます。
    耐用年数は5~7年程度で短期間に塗り替えしたい場合には適した塗料です。
  • ウレタン系塗料
    汚れが付きにくく施工もしやすいので、以前はよく使用されていましたが、最近はシリコン系塗料に取って代わられました。
    耐用年数は7~10年程度でシリコン系塗料より機能性で劣ります。

耐用年数が長い塗料の種類

  • フッ素系塗料
    費用は高くなりますが、耐用年数が15~20年程度と長く注目される塗料です。
    雨水の水滴が薄い膜状になる親水効果もあり、屋根のメンテナンスや美観を保つこともできます。
  • 遮熱塗料
    費用は高くなりますが、太陽熱を浸透させない効果があるので省エネ効果が期待できます。
    耐用年数も15~20年程度と長く、メンテナンスに手間がかからないと人気があります。
  • 断熱塗料
    塗料に含まれる中空ビーズが断熱効果を生み、余計な熱量が伝わらないので建物内を適度な温度に保つのに役立ちます。
    耐用年数が15~20年程度と長く、高機能なので注目が集まっています。
    ちなみにもっとも多く使用されるのはシリコン系塗料で、耐用年数は10年前後です。
    機能性と耐用年数、価格のトータルバランスに優れています。

 

屋根材に合った塗料を選ぶ

屋根材の状態によっては耐用年数が長く高い塗料が必ずしも適しているとは言えません。

既存の屋根材と塗料の相性を知り、もっとも適している組み合わせにする必要があります。

屋根材の種類ごとに適した塗料をご紹介します。

トタン

金属製で凹凸のあるトタン屋根の場合は油性ウレタン塗料がおすすめです。

他の塗料より塗膜が柔らかいため、密着度が高くなります。

金属製のトタンは熱で膨張し、ヒビ割れしやすいですが、下地塗料の密着性が高いとヒビ割れを防止することができます。

金属製屋根材は下地塗りでサビ止めが必要なことに注意してください。

ガルバリウム鋼板

平坦な仕上がりにできる金属製のガルバリウム鋼板の場合は、遮熱塗料の使用をおすすめします。

金属製なので太陽熱で高温になりがちですが、遮熱塗料を使用すると表面温度が最大20℃まで下がり、建物内は3~4℃下げることができます。

トタン屋根と同じく下地塗りでサビ止めが必要です。

コロニアル(スレート)

屋根材でもっとも普及しているコロニアル屋根は、スタンダードなシリコン塗料がおすすめです。

コロニアル屋根はヒビ割れしやすいという弱点があり、塗り替えは10年ごとに行うのが望ましいです。

耐用年数の長い塗料を使用しても屋根材が持たないので、費用がムダになってしまいます。

シリコン塗料は価格と性能のバランスが良く、耐用年数10年前後なので最適です。

セメント瓦

セメント瓦も劣化症状が進行すると割れやすい弱点があり、定期的に塗り替える必要があります。

コストパフォーマンスに優れたシリコン塗料がおすすめです。

 

外壁塗装と耐用年数を合わせる

屋根塗装と外壁塗装の工事を同時に行い、工事費用を節約するお宅が少なくありません。

同じタイミングで塗装を行うので、塗料も同じものを選びたくなりますが、同じ塗料でも屋根と外壁では耐用年数が違ってきます。

紫外線や雨水などを直接浴びる屋根と外壁では受けるダメージが大きく異なるためです。

屋根塗装と外壁塗装を同時に行うようにするには、屋根塗装の塗料をワンランクアップさせることがポイントになります。

屋根塗装は耐用年数が長い塗料を

屋根は普段、目に付かない場所にあり、劣化が起きていても気づきにくい場所です。

メンテナンスが行き届かなくても、耐用年数が長い塗料を使用していれば、劣化症状の進行を食い止めることができます。

屋根材に適した塗料でなるべく耐用年数が高い塗料を選ぶことが望ましいです。

屋根塗装は快適な住宅に住み続けるために必要なメンテナンスです。

工事の工程や費用相場、耐用年数を理解しておけば、工事業者の見積もりを見るときにも役立ちます。