外壁塗装を決めたけれど、どういった色で自分の家を塗装するか悩まれる方がいます。
外壁塗装の色選びは自分が好きな色にすれば良いのではなく、家の形状や近隣の住宅との調和などさまざまな点を考慮しなければいけません。
また、外壁塗装のサイクルは約10年が一般的であるため、気に入らない色を塗った場合、長期間我慢する必要があります。
このような事態にならないように、外壁塗装の塗装色の選び方について見ていきましょう。
今回は10種の塗装色について解説していきます。
外壁塗装色ごとの違い
外壁塗装の塗装色として用いられているのは以下の10種類です。
1.ベージュ系
現在流行している塗装色がベージュ系です。
無難さが魅力であり、落ち着いた印象を与える色です。
色がシンプルなので、他の色や景観とマッチしやすく、汚れがついても目立ちません。
色を薄くすると落ち着いた印象を与え、少し濃くすれば、可愛らしい印象を与えることができます。
ただし、青や強い黄色などの原色との相性が良くないため、統一感がなくなる点には注意が必要です。
2.ホワイト系
ホワイト系は清潔感がありおしゃれな印象を与える色です。
家を大きく見せる効果があるだけでなく、サッシの色を選ばないため、洋風の住宅、和風の住宅どちらにもなじむ色となっています。
また、どんな色とも相性がよいため周りの住宅との調和をとりやすいです。
劣化などによる色あせは目立ちにくい一方で、年数が経つとコケやカビなどの汚れが目立ちやすくなります。
そのため、定期的なメンテナンスや洗浄を行う必要があります。
3.グレー系
グレー系は白と黒の中間にとなる色であるため、他の色になじみやすく、汚れが目立ちにくいのが特徴です。
印象としてはクールな印象を与え、シックな雰囲気を出すことができます。
明るめにすれば、白に近づき清潔感が出て、暗くすれば黒に近づき重厚感が出ます。
4.ブラウン系
ブラウン系は土や木といった自然を感じさせる色で、落ち着きがあり温かみがある飽きにくい色です。
また、汚れが目立ちにくく、周りの景観や住宅とも調和しやすいため、外壁におすすめの色といえるでしょう。
注意したいのは、ブラウン系は黒に近いものから明るい色味のものまでさまざまな色があるので、想定したイメージ通りにするためには、塗装を依頼する業者との打ち合わせが重要です。
5.グリーン系
自然を連想させるグリーン系は、安心感があり、リラックスできる色です。
グリーン系は植物との相性が良いため、庭を含めて全体で統一感を出すことができます。
また、欧米などでは緑色は外壁によく使用されているため、緑色の外壁にすれば、欧米風の雰囲気が作れます。
緑色は色あせしにくい色とされているものの明るい色では汚れが目立ちます。
そのため、汚れが目立ちにくい濃い色を選ぶようにしましょう。
6.ブラック系
外壁に黒色を使用するとおしゃれでスタイリッシュな印象を与えます。
しかし、黒色は太陽光の熱を吸収しやすい色であるため、外壁の温度が上がりやすいです。
そのため、外壁の表面温度上昇などにより室温が上昇する可能性があります。
ブラック系を選択する場合、遮熱・断熱材などを使用して、建物内の温度が上がらないように配慮する必要があります。
また、一見すると汚れが見立ちにくい印象がある黒色は、砂やほこりなどの汚れが目立ちやすいです。
外壁にブラック系を使う場合は、遮熱・断熱材を使用し、汚れにくい外壁材を使うようにしましょう。
7.オレンジ系
オレンジは温かみがあり、親しみやすさや元気なイメージを与える色です。
そのため、外壁をオレンジにすることで、家全体を明るい印象にすることができます。
薄いオレンジであれば、アットホームな雰囲気で仕上がりがきれいになります。
しかし、あまり濃いオレンジ系の色で外壁塗装を行うと周囲の景観だけでなく、周りの住宅からも浮いていしまうので、オレンジ色を使用する場合は薄めに色にしておきましょう。
8.イエロー系
黄色は、明るく元気なイメージになるため、小さな子供がいる家庭で選ばれることが多いです。
黄色は原色のままではかなり目立つ色です。
外壁塗装の塗料で使われているのは、色味の柔らかい黄色となります。
鮮やかすぎると周りから目立ってしまうため、目立つことに抵抗を感じるのであれば、白やベージュに近い黄色、鮮やかさが少ない黄色などを使用することをおすすめします。
9.ブルー系
青は知的で清潔感のある色であり、水色の塗料を使えば可愛らしいイメージにできます。
また、紺色の塗料を使えば、落ち着きのある印象を与えます。
青は白との相性が良いため、白と組み合わせることでブルー系の色味が引き立つでしょう。
明るい青色は、周囲の住宅との調和が取りづらく目立ちやすくなるため、そういった点も考慮しながら色味の調整を行いましょう。
10.ピンク系
女性に人気のあるピンクは優しさやかわいらしさが感じられる色です。
一見目立ちそうなピンク色は、オレンジ系やレッド系などの色と比べると派手な印象になりにくいです。
落ち着いた色のピンクは柔らかい印象を与えることができます。
しかし、派手な色を使うと周囲から目立ってしまうので、淡いピンクや落ち着いた色を選びましょう。
外壁塗装の塗装色の選択方法
外壁の塗装を考える際のポイントがいくつかあり、それを知らずに自分の好きな色で塗装してしまうと後悔する場合があります。
外壁塗装は10年に1回のサイクルが一般的なため、塗装色選び慎重に行うことが必要です。
ここでは、外壁塗装の塗装色の選び方について解説します。
周りとの調和を考える
近所の住宅の色などを確認したうえで、自分の家だけが浮いて見えないかイメージすることが大切です。
確認する際はスマートフォンやカメラなどで自宅を撮影し、街並みや景観と照らし合わせて確認することをおすすめします。
色合いによっては、近隣の景観と合わないことでトラブルに発展する可能性があるため、そのことは覚えておきましょう。
希望する色があうのか確認する
塗装色を決める大切なポイントの1つが希望している色は、自分の家にあっているのか確認することです。
自分の希望している色が家に合っているか、玄関のドアの色や窓枠などに合っているのかを確認せずに希望する色で塗装を行うのは控えましょう。
家の雰囲気に合わない、周囲の景観と調和しないなどといった事態が起きしまいます。
希望する色をベースに考えながら、自分の家の雰囲気にあうか、周りとの調和に問題がないかを意識しながら、塗装業者と打ち合わせを行いましょう。
景観のガイドラインがないかを確認
景観ガイドラインが定められている市区町村の場合、奇抜な色や周りから明らかに浮くような派手な色にしてしまうと塗り直しが必要になることがあります。
そのため、事前にガイドラインの有無を確認しておき、ガイドラインが定められている場合は周囲の街並みや環境にに合う色を選択しましょう。
まとめ
外壁塗装にはさまざまな塗装色が用いられていることは理解して頂けたかと思います。
塗装色ごとに特徴が異なり、同系色でも濃いか薄いかで人に与える印象は大きく違います。
自分が希望する色だからと何も考えずに塗装工事を行ってしまうと、近隣とのトラブルを招く可能性があり、家の雰囲気に合わないなど後悔する結果につながるでしょう。
そのため、外壁塗装の塗装色を選択は、慎重に行うことが重要です。