「リーフe+Gは補助金の交付を受けられる?」
「価格と維持費はどれくらいなんだろう…」
このような疑問を感じていないでしょうか。
リーフe+Gは日産が発売している電気自動車。大容量バッテリーを搭載したリーフの上位モデルで、動力性能も大きく進化しています。
リーフe+Gも含め、電気自動車は価格が高めです。しかし電気自動車を対象とした補助金の交付を受ければ、リーフe+Gをお得に購入できます。
そこでこの記事では、以下の内容をまとめました。
- リーフe+Gが対象の補助金は?
- 補助金の交付でどれくらい安くなる?
- 維持費はどれくらいかかるの?
リーフe+Gが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
リーフe+Gが対象の補助金は?
電気自動車には、以下2つの補助金があります。
- 次世代自動車振興センターの「CEV補助金」
- 地方自治体の補助金
順番に解説します。
1.次世代自動車振興センターの「CEV補助金」
CEV補助金とは、電気自動車の普及を目的として国の費用から捻出されている補助金です。
電気自動車1台ごとに受け取れるため、1人で2台買った場合は2台分の補助金が交付されます。
対象となるのは、以下4種類の車です。
- 電気自動車(EV車)
- プラグインハイブリッド車(PHV)
- 燃料電池車(FCV)
- クリーンディーゼル車(CDV)
リーフe+Gは、この中だと「電気自動車(EV車)」に含まれます。
CEV補助金は、車を購入した後に申請すると受け取れます。購入時には補助金を受け取れないので、先に車両価格を全額自腹で支払わないといけません。
また、CEV補助金とは別に地方自治体の補助金の交付も受けると、さらにお得になります。そこで次は、地方自治体の補助金について見ていきましょう。
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2.地方自治体の補助金
国が交付するCEV補助金とは別に、地方自治体が交付している補助金もあります。
前述したとおり、地方自治体の補助金は、CEV補助金との併用が可能です。また、地域によっては、県と市の両方で補助金を交付しているところも。
2つの補助金の交付を受けると、さらにお得にリーフe+Gを購入できますね。
しかし、補助金交付は年度限りです。次の年も行うかは自治体によるので、よく確認しましょう。
リーフe+Gの補助金はいくら交付される?
ここまでリーフe+Gの補助金について解説してきましたが、それぞれいくら交付されるのでしょうか。
- CEV補助金の交付額
- 地方自治体の補助金の交付額
それぞれ順番に解説します。
1.CEV補助金の交付額
交付される補助金は、1回の充電で走行できる距離に「補助単価」と「補助率」を掛け合わせた金額です。
電気自動車の補助金は、以下の計算式で算出します。
- 一充電走行距離1kmあたりの補助単価(2,000円/km)×(一充電走行距離ー200)
引用 http://www.cev-pc.or.jp/lp_clean/supports/#hojokin02
リーフe+Gは、一充電走行距離が570kmです。上記の計算式で求めると約74万円の補助金を受け取れることになります。
ただ、電気自動車のCEV補助金は40万円が上限です。そのため、リーフe+Gで交付される補助金は40万円です。
2.地方自治体の補助金の交付額
地方自治体の補助金は一律ではなく、地域ごとに決められています。一例として、都市部で交付される補助金をまとめました。
都市名 | 補助金交付額 |
札幌市 | 上限30万円 |
東京都 | 法人・個人事業主…上限25万
個人…上限30万 |
愛知県 | 上限40万 |
福岡市 | 上限10万 |
※2019年12月の情報
前述したとおり、地方自治体の補助金はCEV補助金と併用できます。また、地域によっては県の補助金と市の補助金を併用して交付してもらうことも可能です。
たとえば台東区や渋谷で行なっている補助金は、上限10万円です。東京都で個人が受けられる補助金と併用すると、40万円の補助金を受け取れるようになります。
前述したCEV補助金と合わせると、補助金は計80万。リーフe+Gの購入価格は、3,744,000円となります。
ただ、すべての県と市が補助金を交付しているわけではありません。補助金の交付を行なっているか、お住まいの地域ごとに確認しましょう。
リーフの補助金には4年間の保有義務がある
補助金の交付を受けた車には、「保有義務期間」が定められています。
そのため一定期間は車を保有していなければならず、この期間内は車を売却できません。
リーフe+Gの場合は、4年の保有期間が定められています。
そもそも補助金は、電気自動車の普及を目的として交付されているものです。
補助金を交付しても短期間で売却されては、普及につながりませんよね。それを防ぐため、保有期間があるわけです。
補助金の交付を受ける場合は、最低でも4年は乗るつもりで購入しましょう。
リーフe+Gはエコカー減税が適用される
リーフe+Gは、エコカー減税の対象車です。補助金と合わせることでさらにお得になります。
エコカー減税とは、2009年から始まった二酸化炭素の排出が少ない環境に優しい車への乗り換えを推進するための制度です。
リーフe+Gは電気自動車で二酸化炭素を排出しないので、エコカー減税の対象となります。
対象となる税金と減税率・減税額をそれぞれ表にまとめました。
対象の税金 | 減税率 | 減税額 |
環境性能割 | 0%(非課税) | 非課税のためなし |
重量税 | 100%免税 | 3万円 |
グリーン化特例自動車税(種別割) | 登録翌年度75%免税 | 18,500円 |
参考 http://www2.nissan.co.jp/EVENT/TAX/LEAF/
環境性能割とは、2019年10月の消費税増税時に廃止となった自動車取得税に変わって新たに作られた税金です。
燃費性能に応じて軽自動車で0〜2%、普通自動車で0〜3%課税。燃費性能が高い車ほど、課税額が少なくなります。
リーフe+Gは電気自動車で、排気ガスがありません。そのため環境性能割は対象とならないため、非課税です。
重量税は、車の重さに応じて課せられる税金です。軽自動車は全車一律で、普通自動車は0.5tごとに課税されます。
リーフe+Gは100%免税で、3万円の減税です。
グリーン化特例自動車税は、排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、自動車税・軽自動車税を軽減するものです。
リーフe+Gは登録翌年度75%免税となり、18,500円が減税されます。
また、エコカー減税は新車のみの対象ではありません。対象の車種であれば、中古車でも減税されます。
中古車を検討している場合は、購入時によく確認しましょう。
リーフe+Gの燃費と航続距離は?
リーフe+Gは、62kWhバッテリーを搭載しています。といっても、それがどれくらいの燃費性能なのかよく分かりませんよね。
リーフe+Gのバッテリー性能を2つの測定方法で調べた結果は以下のとおりです。
測定方法 | 走行距離 |
WLTCモード※1 | 458km |
JC08モード※2 | 570km |
※1 WLTCモード…「市街地」「郊外」「高速道路」の平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード
※2 JC08モード…1リットルの燃料で何キロメートル走行できるかを、いくつかの自動車の走行パターンから測定する燃費測定方法
これは航続距離でいうと、東京の恵比寿から栃木県の那須高原に行けるくらいの距離です。
さらにリーフe+Gはリチウムイオンバッテリーで高寿命。8年間で16万km走行できるようになっています。
また、電気自動車に乗るとなると、「電気代(維持費)はどれくらいかかるのかな…」と気になりますよね。
しかしリーフe+Gの電気代はそれほどかからず、むしろガソリン車よりも低価格です。
電気自動車の毎月の電気代は、以下の計算式で求められます。
- 月当たりの走行距離÷電費(1kwhあたりの走行距離)×電気代
電費というのは、ガソリン車でいう燃費のこと。電費は気象状況などによって変わりますが、リーフe+Gは市街地の走行で8.1km/kWhの電費です。
前述した計算式で、東京電力の「夜トク8」に契約し夜間充電(午後11時~午前7時)で利用した場合で考えてみましょう。
夜トク8の場合、夜間の電気料金は1kWhあたり21.16円です。ひと月の走行距離が1000kmだった場合、リーフe+Gの電気代は以下の金額となります。
- 1000(月当たりの走行距離)÷8.1(電費)×21.16(電気代)=2,612円
- 年間の電気代…31,348円
ガソリン車で月1,000km走ると、ガソリン代が1万円前後かかります。リーフe+Gはガソリン代の半額以下で乗れるので、とてもお得です。
電気自動車の価格は高めですが、維持費と合わせて考えるとトータルの金額は思っているほどかかりません。
リーフe+Gの車検の注意点
リーフe+Gの車検は、受けられる場所が限られています。
電気自動車はガソリン車とは違う構造のため、車検には専門の知識や機器が必要。専門のスタッフがいないと、車検を行うことは難しいです。
そのため、基本的にディーラーでしか車検を受けられません。
一部の整備工場で受け付けている場合もありますが、整備が複雑なためディーラーに依頼した方が確実です。
まとめ〜リーフe+Gを補助金でお得に購入しよう
最後にここまでの内容をまとめてみましょう。
- リーフe+Gは「CEV補助金」と「地方自治体の補助金」の2つを受けられる
- 補助金を併用するとさらにお得になる
- 補助金を交付されると4年間の保有義務が生じる
電気自動車であるリーフe+Gは、「CEV補助金」と「地方自治体の補助金」の2つの補助金の対象です。
この2つの補助金は併用が可能です。CEV補助金だけでも40万円交付されますが、地方自治体の補助金と合わせるとさらにお得。
地域によってはCEV補助金と合わせて、80万円受け取ることもできます。
補助金の交付には保有義務があるため、最低4年は乗らないといけません。それでも補助金によって、リーフe+Gを買いやすくなるのは大きなメリットです。
また、電気代はガソリンよりも安くすむので、電気自動車の利用には思っているほどお金はかかりません。
電気自動車の購入もぜひ検討してみてくださいね。